【第9回 在宅医療懇話会】 第9回目の在宅医療懇話会は、平成30年11月28日(水) 相変わらずの21時という診療終わりの遅い時間にも関わらず、21名の参加者がありました。 テーマは、「訪問診療とIT機器の利用〜当クリニックで診療時に利用している機器〜」 だんホームクリニック院長 段俊行先生に、実際に在宅医療の現場で利用している機器やソフトを紹介していただきました。 会のはじめに、岡原和弘堺市医師会副会長から、今後ICTを活用したネットワーク構築が必要となり、堺市医師会としてどのように関与していくかが課題であり、開業医の先生方が負担なく活用できるようご意見を求めたいと挨拶されました。 「過去の情報をすべて閲覧でき、緊急時救急搬送などでの診療情報提供書をすぐに送信できる」などの利便性が紹介される一方、参加者からは、別のソフトでの使い勝手の悪さや、一般ソフトでの方法などの紹介といったご意見が聞かれました。質問については、やはりセキュリティ面からの内容が多く、クラウド自体のセキュリティについては、問題ないが、端末の紛失、ウイルスに対するUSBの脆弱性などの理由によるものに対するリスクマネジメントが必要とのことでした。 また、多職種連携のツールとしてのICTも今後検討を続けていくことが提案されました。 多職種連携ICTとなるとそれぞれの診療所や事業所が、同じソフトを使用する必要があります。つまり堺市全体でソフトを検討していかなければいけないということになります。行政の協力も必要となります。堺地域医療連携支援センターでも、継続的に検討していきたいと考えています。 今回は、堺市健康部健康医療推進課の辻参事もオブザーバーとしてご参加いただきました。    |