「堺市版 医療と介護の多職種連携マニュアル」の発行に寄せて
一般社団法人 堺市医師会
会長 岡原 猛

 堺市における高齢者人口がますます増加の一途を辿っている現在、医療、介護に携わる多職種が綿密な連携体制をとり、適切かつシームレスな医療・介護サービスを提供することによって、地域の高齢者を支援していくことが、何よりも重要となっています。
 本会では、医療と介護の連携のために、平成21年9月に作成された「堺市版医療と介護の連携マニュアル」を多職種連携のためのマニュアルに改訂するため、医師・歯科医師・薬剤師・訪問看護師・介護支援専門員・入退院に携わる病院関係者の方々にお集まりいただき、さまざまな立場から出された意見を集約して、円滑な情報のやりとりと、共有のための一つのツールとして、改訂版『<堺市版>医療と介護の多職種連携マニュアル』を作成いたしました。
 マニュアル内には、医療・介護サービスを提供する関係機関が情報共有のために工夫された連携シートやそれぞれの立場からのQ&Aを掲載しております。ぜひご活用いただき、堺市における医療と介護の多職種連携が更に進むことを期待しています。
 作成にあたりご協力いただきました、「堺市における医療と介護の連携をすすめる関係者会議(いいともネットさかい)」にご参画いただいている皆様に感謝申し上げます。

 全国的に高齢化が進行する中、高齢者が住み慣れた地域で、安心して自分らしく生活していくことのできる仕組みづくり−地域包括ケアシステム−の構築は、いまや我が国における最重要課題となっていますが、その根幹は、高齢者に対する医療・介護サービスの適切かつ円滑な提供体制であり、その構築のためには、地域における医療機関と介護関係者が緊密に連携することが何よりも大切です。
 堺市域においては、平成21年10月、堺市医師会の主導する「堺市における医療と介護の連携を進める関係者会議(いいともットさかい)」が『堺市版「医療と介護の連携マニュアル」』を作成し、「医師と介護支援専門員との連絡票」を定める等より、主として医師と介護支援専門員(以下ケアマネジャーとする)との情報共有の円滑化、連携の強化に取り組んでまいりました。
 しかしながら、平成25年に堺市医師会が実施した「医療と介護の連携についてのアンケート」の調査結果によれば、これらの連携は確実に進んではいるものの、なお、あるべき連携体制の確立には至っていないこと、また、医師とケアマネジャーの間のみならず、歯科医師、薬剤師、訪問看護ステーションの看護師など、多職種が円滑に情報共有することにより連携を強化する必要があることが明らかとなっています。

 本マニュアルは、このような現状の中、堺市域における医療と介護の連携を更に推進していくため、平成21年作成の『堺市版「医療と介護の連携マニュアル」』の全面改訂版として作成しました。
 在宅高齢者の支援に関わる各職種の間での情報共有のための共通シートを新たに定めたほか、連携に関する様々なQ&Aや相談機関を掲載しております。
 各職種の方々が、本マニュアルを大いに活用され、相互の連携をとっていく一助となれば幸いです。

ファイル名 Download
「堺市版 医療・介護の多職種連携マニュアル」全ページ
多職種連携の為の共通シート書式